親知らずの抜歯
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親知らずは「余分な歯」というイメージが強く、抜いてしまいたいと思う方も多いことでしょう。
確かに親知らずは、必ずしも必要というわけではない歯ですし、痛み出したら厄介です。
かといって、抜歯するのも痛そうですよね。
そこで、親知らずはどういった場合に抜くべきなのか、また抜歯に伴う痛みなどについても、詳しくご紹介したいと思います。
隠れたリスクも洗い出す、CTによる精密分析
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親知らずの抜歯はしっかりと事前の診査診断を行わなければ血管や神経を傷つけてしまい、多量の出血や麻痺が生じる場合もあります。
特に下顎の親知らずの場合、根の先が下顎の骨の中にある下歯槽管の近くにあることが多いのですが、この下歯槽神経が傷つけられると、下唇や下顎の皮膚、口腔内粘膜や歯茎が知覚障害を起こし、会話や食事が上手にできなくなってしまうこともあります。
レントゲン写真では、親知らずの歯がどのように顎の骨に埋まっているのか、神経が親知らずと接触しているかどうかの確認が正確に行えないため、CT撮影をして親知らずの埋まり方や歯根の形、神経や血管との距離など正確に診断する必要があります。
また歯茎に埋まっている親知らずや横向きに生えている親知らずも、根の先と下顎管が近接しているケースが多いため、抜歯の際にはCT撮影による事前の綿密な診査診断がとても重要です。
親知らずは全て抜くべきか
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親知らずが生えているからと言って、必ずしも全て抜く必要はありません。
というのも、正常に生えている親知らずであれば、噛み合わせに参加することも可能です。
また、将来、ブリッジをなどの土台として活用することできるのです。
逆に、正常に生えていない親知らずは、抜歯すべきであると言えます。 今現在、痛みや腫れをもたらしている場合はもちろんのこと、この先、周りの歯などに悪影響を及ぼすであろう場合も抜歯すべきです。
その判断は歯医者さんがしてくれますので、親知らずが気になったら、まずは歯科クリニックを訪れましょう。
抜歯した方が良い親知らず
痛み出したら抜歯する
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親知らず抜歯するきっかけで最も多いのが、痛みです。
親知らずは、色々な理由から痛みを生じさせます。 まず、親知らず自身が虫歯になったり、歯周病になったりした場合です。
普通の歯であれば、歯を削ったり、歯石を除去したりするなどの治療を施します。
けれども、親知らずは元々、虫歯や歯周病にかかりやすい歯であるため、即抜歯してしまうケースが多いと言えます。
隣の歯に迷惑をかけたら抜歯する
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親知らずは、例え痛みが無くても、他の歯に悪さをしていることがあります。
レントゲンを撮るとわかるのですが、隣の歯の根っこを溶かしていることがあるのです。
これは、親知らずの生え方が斜めであったりするためです。 こういったケースでも、親知らずは抜歯してしまいます。
細菌感染を起こしたら抜歯する
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親知らずは「智歯周囲炎」という独特な病気を引き起こします。 これは、親知らずの周りが細菌感染を起こし、腫れや痛みを生じさせる病気です。
親知らずは不潔になりやすい歯ですから、周囲の歯茎なども細菌に感染しやすくなります。
こういった病気を起こした場合も、親知らずは即抜歯すべきであると言えます。
以上のようなケースに当てはまる場合は、親知らずの抜歯を行います。
抜歯処置は、局所麻酔が効いていますので、痛みはそれほど感じません。
また、抜歯後も処方された抗炎症薬や鎮痛薬などを服用すれば、それほど痛むことはないでしょう。
ただし、顎が腫れたり、ある程度の痛みを感じることはあります。
ちなみに、上記のようなケースに該当せず、正常に生えている親知らずであれば、抜く必要はありません。
人によっては、親知らずが噛み合わせに参加している場合もあるのです。
また、親知らずというのは、将来的にブリッジの土台として使用することも可能なのです。
それだけではなく、歯を失った際に、親知らずを移植することもできます。
このように、場合によっては親知らずをそのまま残した方が良いケースもあるのです。
親知らずの抜歯方法
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基本的に、親知らずは局所麻酔を打って、痛みを感じない状態で抜歯します。
抜歯に使用する道具は、鉗子(かんし)とへーベルです。
鉗子というのは、ペンチのような形をしていて、親知らずを引き抜く際に使います。
へーベルは、ドライバーのような形をしており、歯と歯の骨を引きはがすために使用されたりします。
この鉗子とへーベルを上手く使って、親知らずを抜歯します。
ただ、歯は顎の骨に深く埋まっていますので、そう簡単に抜きとることは出来ないのです。
特に、親知らずの生え方は異常であることが多いです。
ですから、生え方によっては、さらに大きな処置が必要になることもあります。
歯茎を切開して骨を削ることもある
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本来、歯というのは、真っすぐ上を向いて生えていますよね。
そのため、抜歯する場合は、真上に引き抜けば良いことになります。
一方、親知らずは斜めに生えていたり、場合によっては、歯全体が顎の骨に埋まっているケースもあるのです。
これを埋伏歯(まいふくし)と言います。
これらのケースでは、親知らずを単純に引き抜くことはできません。 そこで必要になるのが、歯茎を切開し、顎の骨を削るという処置です。
切開の仕方や削り方というのは、歯の埋まっている状態に応じて変わります。
ともあれ、一般的な歯科治療よりも大掛かりな処置が必要になるのです。
難症例に関しまして
親知らずの抜歯は、歯科医師であれば誰でも経験している一般的な処置です。
ただ、処置が容易なケースから難しいケースまで多岐にわたります。
難症例の場合、非常に時間がかかってしまったり、場合によっては多くの出血や神経麻痺のリスクが高いケースもあります。
そのため、まろ歯科クリニックでは提携している立川病院をご紹介させていただく事がございます。
何卒よろしくお願いいたします。