審美歯科
「歯と歯茎の間が、黒く見えてしまっているのが気になる」
「色が不自然で、すぐに差し歯とわかってしまうのを治したい」
患者さまから、このようなご相談をお受けすることがあります。
特に、前歯の治療をご希望される方にとって、一番気になるのはやはり「見た目」の部分ですよね。
保険治療でも白い歯を入れることは可能なのですが、使える材料に限りがあるため、形、色合い、周りの歯との調和を含め、天然の歯のような透明感のある仕上がりにすることはなかなか難しいのが現状。
そんな中、最近ではセラミックによる治療をご希望される方が増えてきております。
当院では、ただ歯をキレイにするだけではなく、より永く、より快適な口腔内環境を維持するために、細部までこだわった治療を提供しております。
当院の審美歯科治療
自費治療というと、つめ物やかぶせ物の材料の違いと思われている方も多いのではないでしょうか?
もちろん材料の違いもあるのですが、当院の場合、より精度を高めるために、自費治療では、型取りの際の工程や使う材料に関しても保険とは別のものを使用します。
超硬質石膏を使用した模型作成
精度の高い被せ物や詰め物を作成するためには、精度の高い模型の作製が必要不可欠です。
歯の模型を作成するにあたって、型取りした材料に石膏を流し歯の模型を作りますが、この石膏には主に下記の3種類があります。
種類 | 内容 | 硬化膨張率 |
---|---|---|
普通石膏 | 結晶粒子が不規則な形態をしている。 |
0.20~0.25% |
硬質石膏 | 結晶粒子が普通石膏とは異なり、規則的で緻密な形態をしている。 |
0.20~0.25% |
超硬質石膏 | 結晶粒子が硬質石こうよりさらに緻密で滑らかである。 |
0.08% |
石膏の精度の目安は「硬化膨張率」が参考になります。
硬化膨張とは、石膏が硬化する際に膨張することを言い、硬化膨張率はその膨張の割合を指します。
つまり、膨張率が高ければ高いほど、変形が生じやすい材料といえます。
当院では、審美歯科治療においては、現在使用されている歯科材料の中でも最も硬化膨張率の低い「超硬質石膏」を使用した模型作成を行っております。
患者さまからは見えにくい部分ですが、一つ一つの工程にこだわりながら精度の高い治療を心がけております。
当院で取り扱っている審美歯科メニュー
ジルコニア
ジルコニアとは、人工のダイヤモンドとも呼ばれるほど非常に硬い素材で、また生体親和性が高く体にもよくなじみやすいことから、医療分野においても人工関節などによく使用されている素材です。
非常に硬いながらも透明感があるため審美性に優れ、天然の歯とほとんど見分けがつきません。
プラークが付きにくく、二次虫歯になりにくいというメリットもあります。
特に、普段から歯ぎしりや食いしばりのある人の場合、セラミックが割れたりかけてしまったりすることがあるのですが、ジルコニアの場合はそのような心配はございません。
デメリットとしては、非常に硬い素材のため、咬み合う歯にダメージを与えてしまう場合があります。
e-max(イーマックス)
e-maxとは、ジルコニアと並んで注目されている人気の高い素材で、非常に高い透明感と美しい色調を再現できる素材です。
ジルコニアよりも強度は劣りますが、歯とほぼ同じ硬さのため、対向する歯(かみ合う歯)を傷つけず、歯ぎしりや食いしばりの癖のない方であれば割れにくい素材です。
プラークが付きにくく、二次虫歯になりにくいというメリットもあります。
デメリットとしては、複雑な色付けに対応できないこと、強度を保つために厚みを持たせるため、歯を削る量が若干多くなることが挙げられます。